防災訓練
先日実施した、教職員対象の救命講習会に引き続き、今日は学生も参加しての防災訓練を実施しました。消防署の方にも全面的にご協力いただき、実際に火災報知機を作動させての本格的な訓練です。出火場所もこちら側には事前に一切知らされず、事務職員による119番への通報もしました。
その避難訓練は、次のような流れでした。
非常ベルが鳴る。火災報知機は[南館3F北]を表示。119番へ第一報を入れると同時に校内放送を入れ、現場の確認に走る。3階食堂での出火を確認し、119番へ詳細を通報。同時に放送で避難の指示を出す。出火現場では、消火器と消火栓による初期消火活動開始。
学生たちはぞろぞろと避難場所に出てくるのですが、どうも緊張感に欠けていました。当然のように、学院長からの厳しいお言葉。それだけでなく、消防の方からも苦言を呈されました。「いろんな学校や施設の避難訓練に行きますが、今日は特別な気持ちで来ました。2、3年後みなさんが就職する老人ホームや保育所では、あなた方が人の命を救わなければならないのですから。」
実際そうですよね。どうせ訓練だから、という気持ちでは訓練の意味がありません。
そのあとは、グループに分かれての活動です。消火器の使い方、屋内消火栓の体験、避難機器の取り扱い、要介護者と幼児に対する避難誘導の4つです。
初期消火にいちばん有効なのが消火器。ふだん目にすることは多いですが、実際に使うことはあまりありません。訓練用の水入り消火器で操作手順を体験しました。
屋内消火栓は、実際の京都ほせんの設備を使うと後始末が大変なので、訓練用のものを持ってきてくださいました。30メートルのホースを引き出し、放水姿勢をとり、ポンプ車から水を送りだします。普通の蛇口とは違い、放水の勢いはかなり強力。京都ほせん裏の竹やぶに向かって、実際に放水を体験しました。
京都ほせんには、スローダンという避難器具が設置されています。当然ふだん触ることはないのですが、今日は実際に取り出して操作説明を受けました。また、布団を使って寝たきりの人を避難させる方法も体験。一見、階段を引きずりおろしているようですが、それほど痛みはないようです。ちょっと怖いみたいですが…。それでも命には代えられませんよね。
教職員も学生も、貴重な体験ができました。
訓練が終わってから、消防車と一緒に記念撮影している人もいるあたりが、いかにも京都ほせんだなぁ、と思いました。