展望台
京都市は景観に関する厳しい条例があり、高い建物を建てることができません。おかげでちょっと高いところに上がると、京都市内を一望することができます。でも、それは逆に、高いところといっても限度がある、ということにもなります。京都市内を一望するには、京都タワーか、京都市をとりまく周囲の山に登るか、ということになります。
京都の東側には比叡山や東山など、ドライブウェイや展望台があるのですが、西側にはあまりそういったところがありません。一部の人は小塩山などから夜景を楽しんだりするようですが、道は細いし暗いしで、あまり気軽にはいけないところですね。
そんなわけで、西側から京都の景色が楽しめる貴重なスポットが京都ほせん。このロケーションに目をつけたお客さまがいらっしゃいました。
それは、某携帯電話会社のアンテナ工事を請け負う会社。西京区で電波の増強をするために、アンテナ基地局を6箇所増やす計画とのこと。今でも京都ほせんはすべての携帯電話の圏内になっていますが、この近辺での人口増加に対応するための工事だそうです。
最近は、いろんなビルの屋上に携帯電話のアンテナが設置されています。でも重要なのは、アンテナ以外の無線装置。エアコン完備の5メートル×2メートルほどの金属製の小屋(?)の中に、ぎっしりと機器が詰め込まれるのだとか。重さは6トン近くになるそうです。
担当の方が、屋上のスペースを測ったり、沢山の写真を撮ったりされました。京都ほせんへの設置が決まると、年末くらいから工事に入る予定だそうです。
災害時など、携帯電話は貴重なライフラインとなります。ちょっと屋上がごちゃごちゃしてしまうかもしれませんが、近隣の皆さんのお役に立てればと思います。