2009年度 チャペルアワー 2009.11.04
●京都保育福祉専門学院 学院長 岡本匡弘先生
●テーマ:「時を刻む」
●内容:
この日のチャペルアワーには保育科3週間、介護福祉科4週間の実習を終えたばかりの2回生が多く出席していました。それぞれ保育士、介護福祉士という専門職を目指して時を刻んできた学生に、まず実習を通して自分自身の成長について、振り返る投げかけがありました。学生は成長した自分も感じる一方で、実際に自分は現場で働くことができるのかという不安も抱きます。しかしその不安はある方が良いということ・・・、様々な経験、体験から不安や恐れを抱くのは、人とのかかわりの答は一つのものさしでは測れないことに気づくからであり、その気づきをもってまた次のかかわり、体験、学びへと繋がっていくことを伝えられました。。
また先生の子どもの頃から続いている友人との関係、介護職としての働きをされた時、全盲の男性ご利用者の希望で季節は過ぎていたにも関わらず、一緒にアサガオを育てたことの体験を語られ、学生達に自分の与えられた時に対して納得のいくように時を刻んでいくことの大切さを語られました。
そして、保育、福祉の専門職者になろうとしている学生たちに、自分の時だけでなくこれから関わる一人ひとりの方のときを私たちは一緒に刻むことになる、そのことを自覚し、自分自身は相手の方とどのように刻んでいこうとするのかを問い続けながら歩んで欲しいと話されました。