2019年7月17日(水)「子どもの病と向き合った後で」
聖書:コリントの信徒への手紙1章4節
お話:にこにこトマト代表 高谷 恵美先生
【学生の感想より】
・病気の子どもに対して、「その子どもが一番かわいそう」といった考えを持っていましたが、高谷先生のお話しでその子どもの兄弟(姉妹)も「さみしさ」という病と闘っているのだと気づきました。目を向けていくのは病気にかかっている子どもだけでなく、その子どもたちに関わる家族の心と身体のケアにも努めなければならないと思いました。
・付き添い入院がこれほど大変だとは思いませんでした。当たり前のものや感覚が奪われてしまう闘病マジックは保護者にとって大きな負担となっており、福祉従事者としてそういうところにも支援ができていれば思いました。
・にこにこトマトのプレイルームのスケジュールを見せてもらったが、予定がたくさん詰まっていた。いろんなサポートをしてくれていて子どもも大人も楽しめるのがすごいと感じた。
保育士を目指す学生の多くは、子どもと関わることに夢や希望、元気といった前向きの印象や期待感があります。保育が介護よりも希望者が多いこともそれらが理由の一つです。人は誰も死や病、悲しみを避けて通りたいものです。しかし時として子どもと関わる仕事にもこのような死や病に直面する、そして悲嘆にくれる家族を支えるというケースがあることとその重みをひしと感じ取ったのではないしょうか。人と寄り添うということはポジティブなことばかりではなく、そこを受けとめられる覚悟も必要だと教えていただいたように思います。ありがとうございました。(専任教員:花岡 貴史)