6月3日のチャペルアワーは生活施設実習を終えた2回生に、峰山乳児院元施設長 櫛田恵理子先生を迎え、ルカによる福音書10章38節~42節のマルタとマリヤの箇所から「それぞれの役割り」について奨励をして頂きました。
聖書の箇所の「マルタとマリヤ」のお話からはじまり、「この2人によく似た姉妹と私は出合いました」と言われ姉と妹が逆ですが、「マリアのような姉 素子さん(本法人創立者)とマルタのような妹 邦子さん(みねやま福祉会創立者)です。」と2人を紹介されました。
そして人にはそれぞれ役割があり、その役割を一生懸命する事が大切なことであるというメッセージを伝えて下さいました。
このメッセージに学生の心が強く動いたようで、「自分の役割りをみつけて頑張っていきたい」「自分の得意、良い所を活かしていたい」「自分の性格や個性をふまえて、自分に合う事を見つけたい」と言った自分と向き合う事の大切さを感じたようでした。
乳児院の働きについて、先生の経験談を交えながらお話して下さいました。
お話の中で「特別養子縁組」のお話をして下さった時に、その子にとっての「子どもの最善の利益」を考えて決断しないといけないというお話から、責任のある仕事である事を改めて感じた学生さん達でした。
また「自分自身も子どもにとっての最善の利益を頭において関わる事が出来る保育士でありたい」と気持ちを強く持ったようでした。
そのお話の中で、育ての母親のお腹に入って産まれる事を子どもが望むというお話が印象深く残った学生さんが、「その事で本当の意味で家族になれた瞬間だったのだろう」と感想を寄せていました。
櫛田先生のお話から、学生さん達の心に色々な種がまかれたようです。ひとりひとりの中で大事に育てていってほしいと願うばかりです。