2019年10月2日(水)「心にまみれる」
聖書:コリントの信徒への手紙二 6章12~13節
お話:止揚学園 園長 福井 生 先生
【学生の感想より】
・「人生を共に歩む仲間」ということを胸に、職員と利用者のいる時間が長く、そして職員の人たちも「働きに行く」ではなく、「家に帰る」感じ。実習生は、最初はどう接したらいいかわからないけど、時を一緒に過ごすことで慣れてくる。そして、「楽しかった」と言っていて、この「楽しかった」ということが人のはじまりということに、とても共感しました。
・この世界には、「絶対」なんていうのはないんだなと思いました。一人一人が考え方も価値観も違っている。10人いれば考え方は10通りある。福井先生のお話をきいていると共感でき、とてもそのように思うことができました。そして、他人の時間も自分の時間も両方大切にできるような人になりたいと思いました。
・固定観念やイメージのせいで、些細なことに気づくことが出来なかったり、迷うこともありますが、物事や人を多面的にとらえることを心に留めておくことが大切であると改めて感じました。お互い柔軟な視点を持ち合うことで、お互いに作用し合う人間関係があることが福祉職の魅力的なところの一つのように、お話を聞いて思いました。
白か黒かではなく、人それぞれいろんな色があってもいい。福井先生は、「前に進むことだけが進歩ではなく、右や左、たまには後ろに下がることも進歩になる」と語られました。「ねばならない」ではなく、「より自由に、多面的に物事は考えていいんだ。」と教えていただけたようで、学生たちも大きく頷いていました。「心にまみれる」という印象的な今回のテーマでしたが、優しい心、素直な心、癒しの心…様々な豊かな個性の仲間たちの心にまみれる日常が感じられ、素敵だなあと思わず呟いている自分がいました。
福井先生(語り)、西竹先生(歌))、東舘先生(ピアノ)、本当にありがとうございました。(専任講師:石塚正志)