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【チャペルアワー】DVD「三本の木」

2019年9月11日(水)「DVD 三本の木」
聖書:コヘレトの言葉3章10節~11節/エレミヤ書29章11節
お話DVD「三本の木」ライフエンターテイメント(いのちのことば社/ライフ企画)2007年
本日は「DVD 三本の木」を視聴してお話から考える時間となりました。「三本の木」という伝説の物語をアニメ化したもので、「オリーブ」「カシ」「マツ」の三本の木の夢と、神様のご計画をテーマにしたストーリーでした。三本の木が抱く夢は自身の思い通りに進まない中で、どのような形で叶えられるかといった内容です。

【学生の感想】                          
・人にはタイミングがあり、ダメと思っていてもそれがその人の最後ではない。夢が叶ったか・叶わなかったで判断するのではなく必要な時に必要な場面で与えて下さるのかと思った。辛いことも全て意味のないものは無く、意味のある道のりだと考えた。
・木や物だけでなく、人にも当てはまると考えた。自分の生き方や夢に向かって信じて生きていくことの大切さを知れた。
・自然を一つひとつ大切にすることが重要で、保育者にとって子どもも宝である。木が育つ種は命の種であり、子どもとも大切に関わっていこうと思った。

 私事ですが、児童福祉の現場から教員という立場になりました。教員を目指すきっかけになったのは福祉現場に来ていた全ての実習生です。一生懸命自分の「夢・目標」に向かって本気で取り組む姿を近くでみていると、もっと福祉を学ぶ学生の近くで「夢・目標」を支えたいと考えました。
 DVDを視聴しながら、本学院の学生の「夢・目標」について考えました。個人的な見解ながら保育者になることが在学生の目標だと思います。さらに、保育者は子どもの持つ「夢・目標」を応援する立場にならなければいけないとも考えます。
「子どもの夢を全力で応援する保育者」素敵ですね!保育者の役割が多岐に渡りますが、それだけやりがいがあるとも言えます。2回生は卒業までもう少しです。是非自分の目指す保育者になって下さい!!(専任教員:河北 彬充)

【チャペルアワー】「子どもの病と向き合った後で」高谷 恵美先生

2019年7月17日(水)「子どもの病と向き合った後で」
聖書:コリントの信徒への手紙1章4節
お話:にこにこトマト代表 高谷 恵美先生

【学生の感想より】
・病気の子どもに対して、「その子どもが一番かわいそう」といった考えを持っていましたが、高谷先生のお話しでその子どもの兄弟(姉妹)も「さみしさ」という病と闘っているのだと気づきました。目を向けていくのは病気にかかっている子どもだけでなく、その子どもたちに関わる家族の心と身体のケアにも努めなければならないと思いました。
・付き添い入院がこれほど大変だとは思いませんでした。当たり前のものや感覚が奪われてしまう闘病マジックは保護者にとって大きな負担となっており、福祉従事者としてそういうところにも支援ができていれば思いました。
・にこにこトマトのプレイルームのスケジュールを見せてもらったが、予定がたくさん詰まっていた。いろんなサポートをしてくれていて子どもも大人も楽しめるのがすごいと感じた。

保育士を目指す学生の多くは、子どもと関わることに夢や希望、元気といった前向きの印象や期待感があります。保育が介護よりも希望者が多いこともそれらが理由の一つです。人は誰も死や病、悲しみを避けて通りたいものです。しかし時として子どもと関わる仕事にもこのような死や病に直面する、そして悲嘆にくれる家族を支えるというケースがあることとその重みをひしと感じ取ったのではないしょうか。人と寄り添うということはポジティブなことばかりではなく、そこを受けとめられる覚悟も必要だと教えていただいたように思います。ありがとうございました。(専任教員:花岡 貴史)

【チャペルアワー】「隣人を自分のように愛しなさい」 木原 活信先生

2019年7月10日(水)「隣人を自分のように愛しなさい」
聖書:マタイによる福音書22章39節
お話:同志社大学社会学部教授 社会福祉学博士 木原 活信先生

【学生の感想より】
・私も常に周りの目を気にして、自分がいいと思ったことでもできなかったり、周りの人に認めてもらってやっとできたり、自分で判断してやることにとても不安を感じます。でも他人を愛するには、まず自分を愛してあげなければならず、きちんと自分を受け入れ愛せるようになりたいと思いました。そして、子どもたちを心から愛し、保育のできる保育士になりたいです。
・今まで僕は自分自身を大切にできなかったかもしれないなあと思った。自分を愛するというのは難しいなあと思った。保育者としてだけでなく、この世に生まれた一人の人間、一つの命として、他者を愛するために、自分を認めて、大切にすることも必要なんだということ、今日の話を教訓として生活したいと思った。

 毎日のように親が子どもを虐待しているという記事を見ると、アガペー(無償の愛)は、これまで神の愛・母親の愛と解釈していたのだけれど、神の愛以外の解釈はないと感じてしまいます。しかし、先生のお話のように人として人を思うとき、「他人を愛しなさい」というよりも、「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と言われた方が伝わるのではと納得しました。自己肯定感が育みにくい世の中で、問題点はどこにあるのか。福祉現場では案外、その対象となる人ではなく、その環境であったり、職員の関わりであったりすることも多いのではないかと自身の経験の振り返りからも感じます。子どもたちの自己肯定感を育み伸ばす「ほめて伸ばす」保育のあり方が求められているのではないかと再度考える機会となりました。木原先生、貴重なお話をありがとうございました。(専任教員:石塚正志)

【チャペルアワー】「置かれた場所で咲くということ」石塚 正志先生

2019年7月3日(水)「置かれた場所で咲くということ」
聖書:ヨハネによる福音書1章4~5節
お話:本学院 保育科専任講師 石塚 正志先生

【学生の感想より】
・自分の立場や状況を理解し、置かれた場所でどれだけ自分の力を発揮できるのか、それが大切なんだと思う。置かれた状況の中で全力で生きる素晴らしさを感じた。今日歌った讃美歌の内容にあったように、力強く自分の花を咲かせられるそんな人になりたいです。私も一つひとつの出会い、ふれあいを大切にしたいです。
・初対面の相手やまだ親しくない相手に対してなかなか自分を出せない、積極的になれず自分の殻にこもってしまうことはよくあることだと思う。また自身の課題や苦しみも勿論ある。その中で、ある意味、心の暗がりから一歩前に出て誰かのため、そして自分のために様々な気持ちを伝えたり、行動したりすることが自分や誰かの場所となり、花が咲く、自分の本来の気持ちが伝わるというものとなるのかと、今日はお話を聞いて考えることができました。
・人生の過程において無理なんてことはないのだと思いました。そして、たとえそれが失敗に終わって無理になってしまったとしても、それまでの努力をしてきた過程はその努力してきた人の何かしらの力に絶対に繋がってくるのだと考えさせられました。そういう〝生きる“ということは様々な場面や人から学べるのだと思いました。私たちはそんな〝生きる”ということに関してかなり近い仕事である保育士を目指しているので、そういうことについてこれからもよく考えていきたいと思いました。

 石塚先生にとっての大切な出会いとその方との関わり、またその方の生き方から先生が学ばれたことをお話くださいました。お話を聞いた1回生は入学して3か月…保育士を目指して今ここで学んでいる自分の心とも、改めて向き合う機会となったようでした。ありがとうございました。
今日のお話のテーマは、渡辺和子氏の著書「置かれた場所で咲きなさい」から付けられました。学生さんにも是非読んでいただきたいです。
(専任教員:池田奈緒実)

【チャペルアワー】DVD“とっておきの賛美歌物語” より「アメイジング グレイス」

2019年6月26日(水)「アメイジング グレイス(DVDより)」
聖書:エフェソの信徒への手紙2章1節~10節
お話:DVD“とっておきの賛美歌物語” より「アメイジング グレイス」
 [ライフエンターテイメント(いのちのことば社/ライフ企画)2008年]

【学生の感想より】
・讃美歌とは神ときずなを確かめるもの、讃美歌を歌う必要性や大切さを改めて感じることができて良かったです。
・讃美歌には作者の背景なども歌詞に込められていることを知りました。すごく深いなと感じました。
・どれだけ堕落、絶望していても自分自身が改心したい、変りたいと思えば人は変ることができるのだと学びました。アメージンググレイスは、改心したことで書かれた曲だと知り、神聖なイメージから変りました。
・悪いことや挫折があっても、今後どう生きていくかが大切だと感じました。
・道を失っても歌で救われることもある。歌の力ってすごいなと思いました。
・自分がしていた悪いことを忘れたり、隠したりすることのないジョン・ニュートンは、すごいと思う。そんな自分を救ってくらた神に感謝し続けることで歌が生まれ、今でも多くの人に歌われているのは素晴らしいと思う。
・どのような過去も自分であり、変えることができない。どんな自分も認め、受け入れ、成長していくことが大切だと感じた。
・私の卒業研究の内容のものと重なる部分があり、興味を引くビデオでもありました。子どもの道徳観を養うことに欠かせないものが、親や周りの大人との関わりが大きく、子どもの将来を大きく左右するのだと実感することができました。

 学院へ着任してから讃美歌を何気なく歌っていましたが、1つ1つの讃美歌に作者の人生が大きく関わっていることを知り驚いたことが一番の感想です。裕福な家庭に生まれてきたにも関わらず、人として罪を背負い前半期の人生を歩んだ今回の主人公のニュートン、多くの人の恨みをその後の人生でも背負い続けたのでしょう。ただ、人の心をこれほどまでに変えるものは何だったのかという疑問を感じました。きっかけは、奴隷船の遭難による神への助けを求める自らの弱さ、命が救われたことによる命の尊さの再認識、母親が伝えてくれた過去の記憶といったところでしょう。このような疑問を私が持ったのは、人は変れると思っている心と変れない人もいると思っている心が自分の中にはあると最近気づかされたためです。
 アメージンググレイスは、世界中の多くの人々が知っている讃美歌です。讃美歌だとは知らなかった人もいるくらい何かの枠を超えた名曲になっています。改心し、牧師となったニュートンの想いが人々の心にも響いた結果ではないでしょうか。(総務部職員:村松 伸哉)