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【チャペルアワー】「ともいき」吉田 慈先生

2019年10月30日(水)「ともいき」
聖書:エフェソの信徒への手紙 4章1b~3節
お話:日本基督教団錦林教会ペスタロッチ保育園 牧師・園長 吉田 慈先生

【学生の感想より】
・自分にもたくさんの過去や出会い境遇があったと感じる。その点が線となって自分の背景となり人と出会うことで、経験が自分や誰かの命を考える問いとなっていると考えました。
・過去とつながって今を生きている。そして未来ができるという言葉が心に残った。少しは過去を振り返って今を生きようと思う。
・子どもが何かに脅かされて過ごすことが、現実にあるのだと知って命の大事さや平等さなどは何のためにあるのだろうかと思いました。

共に生きるというのは言葉に出すのは簡単で、理想としてはとても重要だが、実際に共に生きることは非常に難しい。例えば日本のある場所、ある地域にずっと住んでいたとして、ある時長年住み慣れたその地域を出て日本の他の地域でも外国でもいいので移住したとすれば相手の言葉や文化を受け入れなければ共に生きることはできない。吉田先生の仰られた出会いや境遇というのは自分と違う価値観を持つ人を理解するために必要なものであり、学生もそう感じ取ってくれたと思います。貴重な体験談をお話しいただき本当にありがとうございました。(専任講師:花岡 貴史)

【チャペルアワー】「心にまみれる」福井 生 先生

2019年10月2日(水)「心にまみれる」
聖書:コリントの信徒への手紙二 6章12~13節
お話:止揚学園 園長 福井 生 先生
【学生の感想より】

・「人生を共に歩む仲間」ということを胸に、職員と利用者のいる時間が長く、そして職員の人たちも「働きに行く」ではなく、「家に帰る」感じ。実習生は、最初はどう接したらいいかわからないけど、時を一緒に過ごすことで慣れてくる。そして、「楽しかった」と言っていて、この「楽しかった」ということが人のはじまりということに、とても共感しました。
・この世界には、「絶対」なんていうのはないんだなと思いました。一人一人が考え方も価値観も違っている。10人いれば考え方は10通りある。福井先生のお話をきいていると共感でき、とてもそのように思うことができました。そして、他人の時間も自分の時間も両方大切にできるような人になりたいと思いました。
・固定観念やイメージのせいで、些細なことに気づくことが出来なかったり、迷うこともありますが、物事や人を多面的にとらえることを心に留めておくことが大切であると改めて感じました。お互い柔軟な視点を持ち合うことで、お互いに作用し合う人間関係があることが福祉職の魅力的なところの一つのように、お話を聞いて思いました。

 白か黒かではなく、人それぞれいろんな色があってもいい。福井先生は、「前に進むことだけが進歩ではなく、右や左、たまには後ろに下がることも進歩になる」と語られました。「ねばならない」ではなく、「より自由に、多面的に物事は考えていいんだ。」と教えていただけたようで、学生たちも大きく頷いていました。「心にまみれる」という印象的な今回のテーマでしたが、優しい心、素直な心、癒しの心…様々な豊かな個性の仲間たちの心にまみれる日常が感じられ、素敵だなあと思わず呟いている自分がいました。
 福井先生(語り)、西竹先生(歌))、東舘先生(ピアノ)、本当にありがとうございました。(専任講師:石塚正志)

【チャペルアワー】DVD「米子さんのVサイン」

2019年9月18日(水)「米子さんのVサイン(DVD)」
聖書:コリントの信徒への手紙Ⅱ 5章17~18節
DVD“米子”ライフ・エンターテイメント(いのちのことば社/ライフ企画)2007年より「米子さんのVサイン」(講演&ドキュメンタリー)

【学生の感想】
・米子さんのお話を聞いて生きていることに感謝し、毎日をもっと大切に生きたいと思いました。
・「(指が)3本しかない」という考えから「3本もある!」という考えにかわったのがすごく米子さんの強さが伝わってきました。
・あの時「あぁすればよかった」と思う時間があるならば、これからは「どんなに楽しいことがあるのだろう」「どんなことができるのだろう」ということを考えて生きることは誰でも同じだから、自分も前向きに生きていこうと思いました。
・心のあり方によって、人生はどんな風にも変えられるのだと思った。

米子さん御自身の過去の壮絶な経験を、神様より生かされた者の使命のように日々多くの方に伝え、励まし、心(命)を救われていることに感動し、あらためて生きていることがどれだけ素晴らしいことかを考えさせられた内容でした。(総務部職員:中村 順子)

【チャペルアワー】DVD「三本の木」

2019年9月11日(水)「DVD 三本の木」
聖書:コヘレトの言葉3章10節~11節/エレミヤ書29章11節
お話DVD「三本の木」ライフエンターテイメント(いのちのことば社/ライフ企画)2007年
本日は「DVD 三本の木」を視聴してお話から考える時間となりました。「三本の木」という伝説の物語をアニメ化したもので、「オリーブ」「カシ」「マツ」の三本の木の夢と、神様のご計画をテーマにしたストーリーでした。三本の木が抱く夢は自身の思い通りに進まない中で、どのような形で叶えられるかといった内容です。

【学生の感想】                          
・人にはタイミングがあり、ダメと思っていてもそれがその人の最後ではない。夢が叶ったか・叶わなかったで判断するのではなく必要な時に必要な場面で与えて下さるのかと思った。辛いことも全て意味のないものは無く、意味のある道のりだと考えた。
・木や物だけでなく、人にも当てはまると考えた。自分の生き方や夢に向かって信じて生きていくことの大切さを知れた。
・自然を一つひとつ大切にすることが重要で、保育者にとって子どもも宝である。木が育つ種は命の種であり、子どもとも大切に関わっていこうと思った。

 私事ですが、児童福祉の現場から教員という立場になりました。教員を目指すきっかけになったのは福祉現場に来ていた全ての実習生です。一生懸命自分の「夢・目標」に向かって本気で取り組む姿を近くでみていると、もっと福祉を学ぶ学生の近くで「夢・目標」を支えたいと考えました。
 DVDを視聴しながら、本学院の学生の「夢・目標」について考えました。個人的な見解ながら保育者になることが在学生の目標だと思います。さらに、保育者は子どもの持つ「夢・目標」を応援する立場にならなければいけないとも考えます。
「子どもの夢を全力で応援する保育者」素敵ですね!保育者の役割が多岐に渡りますが、それだけやりがいがあるとも言えます。2回生は卒業までもう少しです。是非自分の目指す保育者になって下さい!!(専任教員:河北 彬充)

【チャペルアワー】「子どもの病と向き合った後で」高谷 恵美先生

2019年7月17日(水)「子どもの病と向き合った後で」
聖書:コリントの信徒への手紙1章4節
お話:にこにこトマト代表 高谷 恵美先生

【学生の感想より】
・病気の子どもに対して、「その子どもが一番かわいそう」といった考えを持っていましたが、高谷先生のお話しでその子どもの兄弟(姉妹)も「さみしさ」という病と闘っているのだと気づきました。目を向けていくのは病気にかかっている子どもだけでなく、その子どもたちに関わる家族の心と身体のケアにも努めなければならないと思いました。
・付き添い入院がこれほど大変だとは思いませんでした。当たり前のものや感覚が奪われてしまう闘病マジックは保護者にとって大きな負担となっており、福祉従事者としてそういうところにも支援ができていれば思いました。
・にこにこトマトのプレイルームのスケジュールを見せてもらったが、予定がたくさん詰まっていた。いろんなサポートをしてくれていて子どもも大人も楽しめるのがすごいと感じた。

保育士を目指す学生の多くは、子どもと関わることに夢や希望、元気といった前向きの印象や期待感があります。保育が介護よりも希望者が多いこともそれらが理由の一つです。人は誰も死や病、悲しみを避けて通りたいものです。しかし時として子どもと関わる仕事にもこのような死や病に直面する、そして悲嘆にくれる家族を支えるというケースがあることとその重みをひしと感じ取ったのではないしょうか。人と寄り添うということはポジティブなことばかりではなく、そこを受けとめられる覚悟も必要だと教えていただいたように思います。ありがとうございました。(専任教員:花岡 貴史)