HOSEN Blogほせんブログ

【チャペルアワー】絵本「したきりすずめのクリスマス」

2019年11月13日(水)「(絵本)したきりすずめのクリスマス」
聖書:ヨハネによる福音書 3章16節/マタイによる福音書11章28節 
お話:(読み聞かせ):専任講師 山本 美加先生 
*絵本「したきりすずめのクリスマス」著:三浦綾子 絵:みなみ ななみ 訳:アーデン ルイス/ホームスクーリング・ビジョン 2008年
 
 本日のチャペルは、絵本の読み聞かせが行われました。日本のおとぎ話「舌切り雀」をベースに寓話化されたクリスマスのお話です。人間はいかに生きるべきか考えさせられます。
【学生の感想より】
・完璧なものや人はなく、大切なことは完璧であることではなくて、誤りや罪を受け入れて改めていくことだと感じました。周囲に対してもこのような姿勢を大切にして物事を多様な視点で受け止めていくことが大切であると感じました。
・欲も罪もない人なんていないと思いました。自分の罪がわからないことこそが一番大きな罪だということがわかりました。もう一度、自分自身の本当の姿を見つめ直すことが大切だなと感じました。将来保育士になった時に、子ども達に素直になる、自分のことや相手のことをしっかり考えるということを伝えたいと思いました。
・なぜクリスマスという日があり、イエス・キリストはどのような人なのか子どもにもわかりやすく伝わる絵本だと思いました。自分の罪を自覚し認め、悔い改めることがとても大切であること、自分の罪を自覚せず、知らずに生きていることのほうが罪深いことを知り、自分自身を振り返り見つめ直していきたいと思いました。

 日々の生活の中で気づいていないうちに罪を犯していることはないかと振り返るきっかけにもなりました。そして、もし罪を犯していてもそれを認めて悔い改めることが大事だということを改めて感じました。挫折や失敗を経験してもそこで終わりではなく次につなげていければよいという思いにもなりました。 
 個々人がそのよう意識を持つことで、お互いが尊重しあい認めあうことができるより良い関係を築けると思います。これから対人援助の現場に出ていく学生たちにも謙虚な気持ちでより良い人間関係を築いてもらえることを願うと共に、わたし自身もそのようなことを意識しながら日々を過ごしていきたいと思います。(総務部職員:木村真帆)

【チャペルアワー】「星をみて喜びにあふれた」正木 牧人先生

2019年12月11日(水)「星を見て喜びにあふれた」
聖書:マタイによる福音書 2章1~12節
お話:西日本ルーテル教会伊丹福音ルーテル教会牧師/神戸ルーテル神学校校長 正木 牧人先生

【学生の感想より】
・色んな人たちがイエスの誕生を待っていた、そしてその誕生を喜んだ。こんなに昔にも差別や貧困などがあって人々は苦しい思いをしていた。イエス・キリストがどうして人のために人生を生きることができたのか少しわかった気がしたが、自分は同じことはできないと思うので自分に何ができるかを考えながら生きていきたい。
・博士たちはイエスに出会ったことで示された自分の進むべき道をしっかり歩んだ。これからの人生、私もしっかり進む道を選択していきたいと思いました。
・出会う人によって人生は変わる!私も今までの出会いで人生が変わったと思います。そしてこれからもそういう出会いがあると思います。大切にしていきたいと思う。

 正木先生に改めてクリスマスを祝う意味や降誕の物語を教えていただきました。私たち教職員はよく知っているお話ではありますが、学生たちはおそらくイエスの降誕の物語を知らず、人によってはサンタクロースが来る日ぐらいの認識の学生も多いと思います。またこのことを知ることによって、今度からクリスマスがキリスト教文化の人々にとって聖なる、意味の深いお祝いの日であることを考えながら過ごすことができるのではないでしょうか。
 ところで、人種、宗教や文化のダイバーシティが認められる国際社会では「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリデイ」と挨拶をしています(※キリスト教徒の間なら問題ありませんが)が、キリスト教文化でない他の宗教文化の人にとってはお祝いの日という捉え方とは異なるという点からも一度、学生たちが考えてみるきっかけにもなればとお話を聞きながら思いました。
 正木先生、ありがとうございました。(専任教員:花岡 貴史)

【チャペルアワー】「ともいき」吉田 慈先生

2019年10月30日(水)「ともいき」
聖書:エフェソの信徒への手紙 4章1b~3節
お話:日本基督教団錦林教会ペスタロッチ保育園 牧師・園長 吉田 慈先生

【学生の感想より】
・自分にもたくさんの過去や出会い境遇があったと感じる。その点が線となって自分の背景となり人と出会うことで、経験が自分や誰かの命を考える問いとなっていると考えました。
・過去とつながって今を生きている。そして未来ができるという言葉が心に残った。少しは過去を振り返って今を生きようと思う。
・子どもが何かに脅かされて過ごすことが、現実にあるのだと知って命の大事さや平等さなどは何のためにあるのだろうかと思いました。

共に生きるというのは言葉に出すのは簡単で、理想としてはとても重要だが、実際に共に生きることは非常に難しい。例えば日本のある場所、ある地域にずっと住んでいたとして、ある時長年住み慣れたその地域を出て日本の他の地域でも外国でもいいので移住したとすれば相手の言葉や文化を受け入れなければ共に生きることはできない。吉田先生の仰られた出会いや境遇というのは自分と違う価値観を持つ人を理解するために必要なものであり、学生もそう感じ取ってくれたと思います。貴重な体験談をお話しいただき本当にありがとうございました。(専任講師:花岡 貴史)

【チャペルアワー】「心にまみれる」福井 生 先生

2019年10月2日(水)「心にまみれる」
聖書:コリントの信徒への手紙二 6章12~13節
お話:止揚学園 園長 福井 生 先生
【学生の感想より】

・「人生を共に歩む仲間」ということを胸に、職員と利用者のいる時間が長く、そして職員の人たちも「働きに行く」ではなく、「家に帰る」感じ。実習生は、最初はどう接したらいいかわからないけど、時を一緒に過ごすことで慣れてくる。そして、「楽しかった」と言っていて、この「楽しかった」ということが人のはじまりということに、とても共感しました。
・この世界には、「絶対」なんていうのはないんだなと思いました。一人一人が考え方も価値観も違っている。10人いれば考え方は10通りある。福井先生のお話をきいていると共感でき、とてもそのように思うことができました。そして、他人の時間も自分の時間も両方大切にできるような人になりたいと思いました。
・固定観念やイメージのせいで、些細なことに気づくことが出来なかったり、迷うこともありますが、物事や人を多面的にとらえることを心に留めておくことが大切であると改めて感じました。お互い柔軟な視点を持ち合うことで、お互いに作用し合う人間関係があることが福祉職の魅力的なところの一つのように、お話を聞いて思いました。

 白か黒かではなく、人それぞれいろんな色があってもいい。福井先生は、「前に進むことだけが進歩ではなく、右や左、たまには後ろに下がることも進歩になる」と語られました。「ねばならない」ではなく、「より自由に、多面的に物事は考えていいんだ。」と教えていただけたようで、学生たちも大きく頷いていました。「心にまみれる」という印象的な今回のテーマでしたが、優しい心、素直な心、癒しの心…様々な豊かな個性の仲間たちの心にまみれる日常が感じられ、素敵だなあと思わず呟いている自分がいました。
 福井先生(語り)、西竹先生(歌))、東舘先生(ピアノ)、本当にありがとうございました。(専任講師:石塚正志)

【チャペルアワー】DVD「米子さんのVサイン」

2019年9月18日(水)「米子さんのVサイン(DVD)」
聖書:コリントの信徒への手紙Ⅱ 5章17~18節
DVD“米子”ライフ・エンターテイメント(いのちのことば社/ライフ企画)2007年より「米子さんのVサイン」(講演&ドキュメンタリー)

【学生の感想】
・米子さんのお話を聞いて生きていることに感謝し、毎日をもっと大切に生きたいと思いました。
・「(指が)3本しかない」という考えから「3本もある!」という考えにかわったのがすごく米子さんの強さが伝わってきました。
・あの時「あぁすればよかった」と思う時間があるならば、これからは「どんなに楽しいことがあるのだろう」「どんなことができるのだろう」ということを考えて生きることは誰でも同じだから、自分も前向きに生きていこうと思いました。
・心のあり方によって、人生はどんな風にも変えられるのだと思った。

米子さん御自身の過去の壮絶な経験を、神様より生かされた者の使命のように日々多くの方に伝え、励まし、心(命)を救われていることに感動し、あらためて生きていることがどれだけ素晴らしいことかを考えさせられた内容でした。(総務部職員:中村 順子)